元善光寺|見どころや善光寺との関係は?

緑の中でヒーリング、長野県“元善光寺”の見どころは?100年以上の歴史あるおまんじゅう屋さんにも立ち寄るのがおすすめ。

長野県には車で2時間強の位置に“善光寺”と“元善光寺”という2つの寺がありますが、今回紹介するのは本元である「元善光寺」。

目次

元善光寺ー“善光寺”との関係

元善光寺は今から約1400年前の602年(推古天皇10年)に、本多善光ほんだみつよしによって開かれたとされています。

本多善光は、国司のお供で都へ行った際に一光三尊の本尊を見つけて故郷へ持ち帰り、自宅の臼の上に祀ったところ、臼が光を放ったことからここを坐光寺(今の元善光寺)としたとされています。

一光三尊とは、仏像の用語で、一つの光背こうはいに中尊として阿弥陀如来像あみだにょらいぞうが、その脇侍きょうじとして向かって右側に観音菩薩立像かんのんぼさつりゅうぞう、左側に勢至菩薩像せいしぼさつぞうが立っている姿の像。

画像元:元善光寺HP

その後41年が過ぎ、皇極天皇二年に一光三尊阿弥陀如来像が、今の善光寺に移されました。

その際に御本尊様と同じ大きさの一光三尊仏の御本尊を霊木をもとに彫られ、この地に留められ、寺は元善光寺とよばれるようになったといいます。

善光寺が移されたときに「毎月15日間は必ずこの麻績おみの古里に帰りきて衆生を化益せん」と誓願が残されたことから、元善光寺と善光寺は両方お詣りしなければ片詣りと云われています。

ただ、2つの寺は車で2時間半程かかる位置にあるので時間があるときに訪問されてはと思います。

実際の様子と見どころは?

元善光寺の周辺には運動公園や森林公園、元善光寺公園などがあり、緑豊かな場所にあります。

お寺までは約80段の階段を登る必要がありますが、手すりもあり整備されているので落ち着いて上がることができます。

あまり大きくはないこじんまりしたお寺ですが、静かで風情がありゆっくり過ごすことができますよ。

お戎壇巡り

元善光寺には、お戒壇かいだんめぐりという御本堂の外陣より靴を履いたまま巡ることのできる暗闇の道があります。

戎壇かいだん巡りは仏様の体内巡りとも云われ、暗闇を手すり伝いに進み御本尊様の真下に位置する開運の錠前を触ると、より御本尊様と深い縁を結ぶことができます。

また、お戎壇巡りには「生まれ変わる」という意味もあるそうで、無料で体験できるので暗闇が怖くない人は是非試してみてはいかがでしょうか?

平和の鐘

約1312㎏ある鐘は昭和25年4月に平和を祈念するため、当時の衆議院議長各大臣の協賛によって献上されたもの。

宝物殿の”座高の臼”

画像元:元善光寺HP

元善光寺には本堂の他に、宝物殿という建物があります。

仏像仏画など約80点が収蔵されており、高校生以上は500円、中学生以下は無料で観覧することができます。

先程、元善光寺についてのお話に出てきた座光の臼の展示も見ることができますよ。

御朱印

元善光寺には5つの御朱印があります。

①元善光寺、②御本尊様梵字、③座光の臼、④御詠歌、⑤御本尊様御影

料金は各300円ずつで、②〜⑤は紙でのお渡しになるとのこと。

①に関しては紙でのお渡しも御朱印の帳面でも記帳できるようです。

創業百有余年“吉丸屋まんじゅう店”

お寺で参拝をして約80段の階段を降りた所には創業百有余年の伝統あるおまんじゅう屋さんで一息。

美味しいまんじゅうを頂ける“吉丸屋”は創業明治37年。120年以上の伝統あるお店です。

「座光寺まんじゅう」「元善光寺まんじゅう」の2種類まんじゅうがあります。

創業当時は、富国強兵政策で庶民は酌量不足の中、安く手に入る甘味は“甘酒”だったそう。

座光寺まんじゅうの始まりは、甘酒を浸かった酒まんじゅうで、造り方を伝授してくれたのは元善光寺の近くに住んでいた尼僧だったとか。

それから時代とともに少しずつ改良され、今のまんじゅうが出来上がりました。

画像元:吉丸屋公式HP

10個入りや8個入りのセットもありますが、1つ120円〜130円でバラ売りもあるので好きな数だけ購入できます。

元善光寺の駐車場からすぐの場所にあるので、参拝のあとは是非立ち寄ってみてください。(水曜定休日)

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この記事を書いた人

韓国留学から帰国後は旅行を仕事に。
日本全国制覇が最初の目標。
貯金して世界一周の旅を目指す。
旅で得た経験を記事にして発信。
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